去る9月27日 午後2時より抜穂祭を斎行いたしました。
春に御田植祭にて田植えをしました早苗もたわわに実り稲刈りのお祭りをいたしました。
当日は祭儀開始直前まで大雨と強風でしたが、
祭儀が始まるとピタッと雨は止み、時折晴れ間も見られるほどに回復しました。
おかげさまで無事抜穂祭を斎行する事ができました。
この抜穂祭は、古来 鋭利な刃物がない時代、稲を抜いて収穫していた故事にならい
現在でも抜穂祭として全国の神社で斎行されております。
御祭儀終了後には子供たち、神社役員の皆様に稲刈りを行って頂きました。
このお米は1年間毎朝、神饌米として1升ずつお供えします。
御奉仕頂きましたご来賓、神社役員委員をはじめ敬神婦人会の皆様、一般参列者の皆様に厚く御礼申し上げます。
僅かですが参加したお子さんには新嘗祭の後、お米をお送り致します。
早乙女が抜穂を行う間詠われる抜穂歌を紹介します
◎抜穂歌
東に望む 旭岳
秋空高し、旭川
みのり豊けき兵村の
今日はめでたい抜穂祭
神の恵みを かしこみて
乙女の鎌に八束穂を
かりて供ふる広前に
神楽賑はふ抜穂祭
瑞穂の国は麗しく
昔の手振り尊びて 黄金波打つ豊作の
感謝を篭めし抜穂祭
「頂きます」「ごちそうさま」の心、「おかげさま」の心、実りに感謝する心は「日本人の大切な心」です。
我々神職は農業に従事することはできませんが、その心を神事を通して次世代に伝えていく所存です。
〈祢〉